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AKB48と嵐がベスト10を独占!
 2010年の音楽シーンのど真ん中に立ち続けた2組、AKB48と嵐がベスト10を独占するという象徴的な結果になったシングルランキング。
 2006年のメジャーデビューから着実な成長を遂げてきたAKB48は、2009年にも目を見張る活躍を残したが、それがあくまでも“予兆”に過ぎなかったほどの大ブレイク。この1年間に発表したシングルが全て1位を獲得するばかりでなく、作品を追うごとにセールス規模も拡大、人気投票を発表する“総選挙”が大きな話題を呼ぶほどの“国民的アイドルグループ”へと上りつめた感がある。「Beginner」「ヘビーローテーション」の1、2位独占という記録は、女性アーティストでは1990年以降久々に生まれた快挙。さらに、最新曲「チャンスの順番」が集計1週のみで年間8位にランクインするなど、パワーの拡大はまだまだ秘めている模様。11年も日本中を席巻すること確実だろう。


坂本冬美、世代問わず支持されロングセールスを記録
 一方、2008年からの3年連続1、2位独占こそならなかった嵐だが、発表した6作品が全てベスト10入りを果たすなど、その傑出した人気ぶりはやはり圧巻のひと言。メンバー個人の個性とグループとしてのまとまりが生み出すメリハリがあるテンポ感は、世代を超えて支持される要素を秘めている。国立競技場を史上初の4日間超満員にしてしまう彼らの凄さは、このランキングが何よりもよく物語っている。
 KAT-TUN、SMAP、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、NEWSなど、ジャニーズ・アーティストのポテンシャルの高さも変わることがない。中でも、関ジャニ∞は「LIFE~目の前の向こうへ~」で初のドラマ主題歌にも挑戦するなど、新たな方向性を打ち出しており興味深い存在。ベスト50に5作品を送りこんだ勢いも含め、11年の動向にも注目したい。
 そんななかにあり、坂本冬美の「また君に恋してる/アジアの海賊」が2009年の『NHK紅白歌合戦』効果もあり、発売2年を過ぎてのロングセールスを記録している。歌の力、楽曲の力が若い世代にも伝わったからこそのヒット。これだから、音楽シーンは奥が深い。


若手お笑い芸人も健闘!
 2010年を代表するキーワードの発信源となったNHK朝のテレビ小説『ゲゲゲの女房』。その主題歌としてお茶の間に浸透したいきものがかりの「ありがとう」が33位にランクイン。優しさやいたわりを内包した楽曲が、未来の見えにくい現代に疲れた人々の心を、いかに癒してくれたかを知らしめるデータといえる。
 若手お笑い芸人のはんにゃとフルーツポンチが歌う「Onaraはずかしくないよ/ピラメキたいそう」が年間ランキングでも34位と健闘。“配信世代”にファン層が多い彼らだが、CDという“形”になっても大きな成果を残した。キャラクターアイテムとしてのCDの行方を占う上で注目したい1作だ。


声優&K-POPが目覚しい活躍をした2010年の音楽シーン
 TBS系アニメ『けいおん!!』が生み出したムーブメントは、2010年も鮮烈だった。登場キャラクターである平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓(CV:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)からなるバンド、放課後ティータイムが「GO! GO! MANIAC」の39位を筆頭にベスト50内に3作品をランクインさせた。同じくTBS系アニメからは『Angel Beats!』のオープニングテーマ「My Soul, Your Beats!」とエンディングテーマ「Brave Song」をカップリングさせたシングルが38位を獲得。深夜アニメの放送が賑わいを見せる近年だが、そうした動きが新たな胎動を刻んでいることを強烈に印象づける推移といえる。
 K-POPアーティストの台頭も2010年の大きなエポックとして外すことはできない出来事だろう。その一翼を担った少女時代の2ndシングル「Gee」が49位に。海外女性アーティスト(ソロアーティストも含む)のデビューシングルとして歴代最高の初登場順位を記録したデビュー曲「GENIE」に続き画期的な記録の誕生だ。これまでの日本のアイドルグループにはなかったビジュアルイメージと音楽性は、同性から好まれるニュータイプの女性アイドル像を確立しており、アイドルシーンに新たな時代の到来を告げているのかもしれない。
(文:田井裕規)

 01 Beginner   AKB48  954,283 
 02 ヘビーローテーション   AKB48  713,275
 03 Troublemaker   嵐  698,542
 04 Monster   嵐  696,022
 05 ポニーテールとシュシュ   AKB48  659,959
 06 果てない空   嵐  656,343
 07 Lφve Rainbow   嵐  620,057
 08 チャンスの順番   AKB48  596,769
 09 Dear Snow   嵐  591,207
 10 To be free   嵐  516,142
 11 Love yourself ~君が嫌いな君が好き~    KAT-TUN  439,736
 12 桜の栞   AKB48  390,957
 13 This is love   SMAP  350,322
 14 また君に恋してる/アジアの海賊   坂本冬美  311,215
 15 LIFE~目の前の向こうへ~   関ジャニ∞  305,478
 16 BREAK OUT!    東方神起  289,412
 17 Going!   KAT-TUN  282,901
 18 Wonderful World!!   関ジャニ∞   275,891
 19 はつ恋   福山雅治  269,765
 20 CHANGE UR WORLD   KAT-TUN  254,150
 21 瞳のスクリーン   Hey!Say!JUMP  250,206
 22 蛍/少年   福山雅治  239,768
 23 I Wish For You   EXILE  236,456
 24 三味線旅がらす   氷川きよし  236,218
 25 さくらガール   NEWS  232,752
 26 時ヲ止メテ   東方神起  228,448
 27 もっと強く   EXILE  228,189
 28 XIAH(Intoxication)   XIAH junsu  225,638
 29 One in a million   山下智久  204,561
 30 ユカイツーカイ怪物くん   怪物くん(怪物太郎)  196,258
 31 Family~ひとつになること   KinKi Kids  179,927
 32 Fighting Man   NEWS  173,206
 33 ありがとう   いきものがかり  165,507
 34 Onaraはずかしくないよ/ピラメキたいそう  
      はんにゃ,フルーツポンチ
 164,203
 35 虹色のバイヨン   氷川きよし  160,683
 36 HAPPY   BUMP OF CHICKEN  157,324
 37 魔法の料理 ~君から君へ~   BUMP OF CHICKEN  152,501
 38 My Soul,Your Beats!/Brave Song   Lia/多田葵  147,479
 39 GO!GO!MANIAC   放課後ティータイム
〔平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓
(CV:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)〕
 147,355
 40 本当は怖い愛とロマンス   桑田佳祐  145,354
 41 1!2!3!4! ヨロシク!   SKE48  144,973
 42 流星   コブクロ  144,874
 43 GIFT~緑~(雪をください/One day in winter
      /Snow White)【完全生産限定盤】
  関ジャニ∞
 136,508
 44 GIFT~白~(冬恋/君の歌をうたう)
     【完全生産限定盤】
  関ジャニ∞
 136,003
 45 Okay   稲葉浩志  134,381
 46 GIFT~赤~(I wish/マイナス100度の恋)
     【完全生産限定盤】
  関ジャニ∞
 133,978
 47 NO,Thank You!   放課後ティータイム
〔平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓
(CV:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)〕
 133,922
 48 心の羽根  チームドラゴン from AKB48  130,957
 49 Gee  少女時代  130,145
 50 Listen!!   放課後ティータイム
〔平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓
(CV:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)〕
 130,137
【調査期間】2009年12月28日付~2010年12月20日付
(2009年12月14日~2010年12月12日)

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